10: ◆R3w6VC0mCvpW[saga]
2014/07/28(月) 20:27:17.25 ID:/A4b8bPJ0
 にこ「筋トレしながら笑えるようになるのがアイドルへの第一歩よ」 
  
 真姫「だから私はアイドルなんて目指さないって言ってるでしょ!」 
  
 にこ「お医者さん目指すから?」 
  
 真姫「そうよ」 
  
 にこ「でもそれって、真姫ちゃんの夢じゃないんでしょ?」 
  
 真姫「……夢なんていうのは、選べる人が生み出す──」 
 にこ「──夢は希望の光を与える掛け替えのない物なの」 
  
 真姫「人の言葉に被せてこないで」 
  
 にこ「アイドルは相手に悲しい言葉を吐かせないの! まるっとラブニコ♪」 
  
 真姫「なによ、その変なやつ」 
  
 にこ「アイドルにポーズは必要だから。今色々と研究してるの!」 
  
 真姫「研究?」 
  
 にこ「左の人差し指で丸を描いて、描いた丸の中に両手で作ったハートを作って笑顔を浮かべるの」 
  
 真姫「にこちゃんって本当に自由よね。羨ましいわ」 
  
 にこ「羨ましいならスクールアイドルを目指すべきよ」 
  
 真姫「嫌味くらい気づいてよ。それに、音ノ木坂なんてうちの親が許すとは思えないし」 
  
 にこ「そうよね。本当にスクールアイドルになりたくなったらUTXの方がいいし」 
  
 真姫「そうね」 
  
 にこ「普通に医大目指すのなら偏差値高いとこを狙うわよね」 
  
 真姫「そう、ね」 
  
 にこ「……今日はちょっと用事があるから、にこはそろそろお家に帰るわ」 
  
 真姫「別に一々私に言う必要ないわ」 
  
 にこ「それじゃあ。また今度お話しようね。バイバイにこ〜♪」パタパタ 
  
 真姫「あっ! にこちゃん!!」 
  
 にこ「ん、なぁに?」クルッ 
  
 真姫「誕生日おめでとう!」 
  
 にこ「……素直な真姫ちゃんの方が可愛くて、にこは大好きだよー!」ニッコリ 
  
 真姫「ばっ、馬鹿じゃないの!」カァァァ 
  
 にこ「まったねー♪」ノシ 
  
 真姫(だけど、この日から十日間にこちゃんが公園に姿を見せることはなかった) 
  
 真姫(別に寂しくなんかないし。毎日来てたのは歌の練習の為よ!) 
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