過去ログ - ウサミ「狛枝くん、みなさんと仲良くしてくだちゃい」狛枝「えっ」 2周目-16
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◆G2e7.dr63M
[saga sage]
2014/08/30(土) 23:59:17.04 ID:9dq9S64ZO
ボクは塞ぎ込む千秋の体を抱き締めてそっと背中を撫で気持ちが少しでも落ち着くよう促そうとしながら彼女へと語りかけた。
狛枝「そんな事無いよ」
狛枝「ボクが言うのは無責任かもしれないけど……未来機関の人達だってきっと話せば分かってくれる」
狛枝「だってアルターエゴだって普通に動いてるでしょ? 一方的に作って一方的に消すなんてそんなのあんまりだよ」
狛枝「ボクも協力するよ」
狛枝「だから落ち着いて? 」
七海「っ……ひっく……ぐす……っ」
それでも千秋はすすり泣くような声を上げて返事はせずに俯いたままだった。
その顔に手を添えて上を向かせて……半ば無理やりだったのかもしれないけれど、唇を唇で強く塞ぎ長い間深いキスをした後で、ボクははっきりとこう告げた。
狛枝「ボクがいるよ。ボクがキミのそばにいる。ボクがキミの居場所になる」
七海「っ……狛枝……くん……?」
狛枝「……だから悲しい顔をしないで……悲しい事を言わないで欲しい……お願いだから……」
七海「……」
七海「狛枝くんは優しい……ね……」
七海「さっきのキスも少し強引だったけど、優しくてあたたかくて……きもちよかった……」
七海「なんか……ちょっとだけ嬉しい……かもしれない」
七海「……」
七海「……本当に?」
七海「私は……狛枝くんを拠り所にしていい、のかな」
狛枝「もちろんだよ。ボクはキミの味方だ」
七海「……」
七海「それなら……そばにいるってこと、もっと実感させて欲しい……な」
七海「……今ならきっと嬉しい気持ちになれるんじゃないかなって思うから……」
狛枝「……?」
七海「この間は不快な気持ちにしかならなかったけど……」
七海「……欲しいっていうのならあげてもいいよ。ううん、もらって欲しい」
狛枝「え……千秋……?」
七海「前にも言ったけど、狛枝くんがきもちいいかはわからないし、私もきもちよくなれるかはわからない……何より、今の私には命は宿ったりはしないんだろうけど……」
七海「私は多分……きっと……私自身がどういう存在なのか改めて痛いほど思い知るだけになるんだろうけど……」
七海「それでもいいのなら……私も狛枝くんが、欲しい」
七海「……今よりもっとそばにいて……そばにきて欲しい……の」
千秋は顔を赤らめて緊張でもしているのか呼吸を僅かに乱しボクを見つめながらそう呟いた。
七海「……私、またへんなこと言ってるのかな……? 狛枝くんに私が言いたい意味が伝わってるか不安……だよ……」
狛枝「……」
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