過去ログ - 垣根「ここから先は・・・俺が常識だ!!」
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116:未元の翼[saga]
2014/08/31(日) 02:01:15.50 ID:J/RtUhNn0
「そうじゃない!」

御坂は立ち上がり、机を両手で叩く。

そのせいで、机の上のコップが一つ吹き飛ぶがそんな事には気を止めない

「そうじゃないのよ……私はただ怖かっただけ。自分がクローンの許可を出さなかったせいでまた、誰かが死ぬのが……」

御坂はその体制のまま俯くと、一筋の涙を流す。

一度流れ始めると、そう簡単には止められない。

涙は連鎖的に御坂の頬をつたった。

「怖かった……だけなのよ……」

机の上に涙がこぼれ落ちる。

「違うだろ? 御坂」

上条は御坂の顔を覗き込むと、その右手で涙をぬぐう。

幻想を殺すその右手で。

「そんなことはどうだって良いだろ? お前は。御坂美琴は名も知らない人の為に、自分が傷つくかもしれない道をえらんだんだ。」

だから。と一置きすると上条は話す。

「俺達がしなきゃいけない事はこんな所でだべってる事じゃない。お前が救った一人の人間が、間違った事をしようとすれば止めてやり、間違った事に利用されそうになっていれば助けてやる。それだけの事だろ? お姉様?」

とある静かな喫茶店で今、一人の少年と少女の行動理念が完成した。

これが、ねじれた幻想をひもとくカギとなる。


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