18: ◆os0EtCPvIM[saga]
2014/08/04(月) 23:37:15.97 ID:7YXMVe5HO
はやる気持ちを抑えて、かすかな音を頼りに発信源を絞り込む。
音が大きくなるにつれて、私の期待も少しずつ膨らんでいった。
……ん、この辺りだな。
たどり着いたのは、おそらくパン屋か洋菓子店だったであろう小さなテナント。ドアには鍵が掛かっているけど、店先のショーウィンドウが粉々だから、出入り出来そうだ。
割れた窓から太陽が差し込んでいて、中は真っ暗という訳ではなさそう。
一応、店の外から呼び掛けてみる。
「ねえ、誰かいるの?」
返事がない、と思った瞬間。
『パキッ』
やっぱりだ! 中から聞こえた!
「助けに来たんだけど……お邪魔しまーす」
砕けたショーウィンドウを踏み越えて、私は店に進入した。
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