過去ログ - ハルトマン「渚にて」
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6: ◆os0EtCPvIM[saga]
2014/08/01(金) 20:46:32.02 ID:/8LqzrKnO
「おーい。誰かいないかぁ」

めちゃくちゃに破壊されたローマには、私の声だけが響く。
視界の端から端まで崩壊した建物で埋め尽くされていて、ネズミ一匹見当たらない。
私が黙ると、聞こえるのはざくざくと地面を踏み越える自分の足音だけだ。


パトロールの間、静まり返った通りを歩いていると、私はいつもみんなのことを思い出す。みんなの最後の姿を。


核が落ちてくる1週間前、エイラとサーニャはリベリオンに疎開する人々の船団を護衛するために駆り出された。きっとまた戻ってくると約束したけど、二人が出発した3日後、その船団が全滅したと知らされた。


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