63: ◆os0EtCPvIM[saga]
2014/09/17(水) 22:18:05.10 ID:wnEw/fCtO
「私は平気だったのに……どうしてトゥルーデだけ……!」
「……構わん……お前が無事で、なにより……だ」
「え……構わんって、どういうこと?」
……そうだ。
『核』が炸裂したとき、トゥルーデは私に『覆い被さって』いた。下にいた私が無傷で、上にいたトゥルーデがこんなで……
それって、私が浴びるはずだった熱線を、全部トゥルーデが受け止めてくれたってことだ。
私がトゥルーデを『盾』にしたんだ。
それに気付いた瞬間、とうとう私の頬を熱い雫が流れ落ちた。
「……ひっく、トゥルーデ、ごめんなさい、ごめんなさい……」
一度溢れた涙は、いくら目元を拭っても渇かない。
「ミーナ、トゥルーデが大変なんだよ。早く治してあげてよ、宮藤……うわぁぁん! トゥルーデぇ、ごめんね、私のせいだ……!」
苦しむトゥルーデの横で、私はただ子どものように泣きじゃくることしか出来なかった。
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