83: ◆os0EtCPvIM[saga]
2014/10/27(月) 22:38:53.66 ID:8iy2GdLTO
あとはトゥルーデの体を乾燥させないように注意してないと。
これ以上血が流れると失血性のショックを起こして危ない。
だから、『アレ』の出番だ。
私はダッフルバッグからアンプルケースを取り出し、その中から一番大きい100mlの注射器を手に取った。
今から、この注射器で私の血をトゥルーデに輸血する。
「トゥルーデ、血液型は?」
「……確か、A型だ」
「よし。私はOだから、なんとかなりそうだよ」
トゥルーデの左腕に目を凝らして青い静脈を探りだすと、消毒液で濡らしたガーゼで軽く腕を拭いてあげる。
それから、私の右足首もしっかりと殺菌しておく。ここなら両手が空くから採血しやすい……代わりに、腕に注射針を刺すよりも痛いらしい。
我慢するけどさ。
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