過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「俺は一番になりたい」佳織「チャンピオン……?」【安価】
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950: ◆uyhWeNAxHY[saga]
2014/09/01(月) 22:04:36.25 ID:zz56NtToo

京太郎「今日、部活休みます」

睦月「え? そうか……」

 不審そうに眉をひそめたのも一瞬で

睦月「一応理由は聞いていいかな? 答えたくないならいいけど」

京太郎「あぁ、大丈夫です。別にやましいことではないので」

 恋人の誕生日プレゼントを買いたいから部活を休むというのは
 やましいことのような気がしないでもないけれど

 ……そういやぁ、そうか
 まだ部長やその他先輩方には言ってないんだよな
 俺と桃子が、その、付き合ってるってことは
 別段、隠しているわけでもないのだが
 言うタイミングも見当たらなかったし
 言わなかったところでそう何かが変わるわけでもないだろう

京太郎「明日、桃子の誕生日なんですよ」

京太郎「お恥ずかしい話、何の用意もしてなくてですね」

 何が欲しいだとか、訊いとけばよかったよな
 事前に何を用意するのか腹積もりをしているのと
 場当たり的に何かないかと探すのでは大きく違う

睦月「へえ。そうだったのか……」

 腕を組み、顎に手を当てて
 何やら考えている様子の部長は
 うむ。と納得したように一声漏らすと

睦月「折角だし、妹尾さんや先輩方にも伝えておくよ」

睦月「団体戦の件で、御二人は桃子さんに何かお礼ができればと」

睦月「考えていると思うんだ」

京太郎「部長……」

 不覚にもじーん、ときてしまった
 桃子の奴、なんだかんだ言っても
 皆に気に掛けてもらっているんだよなぁ

 その事実が、まるで自分のことのように嬉しい

睦月「気になってはいたんだけど、君たち二人は」

睦月「いつの間にか下の名前で呼び合っていたが――」

 まさか……と、言外に付け足された雰囲気を察し
 俺は首肯する

京太郎「ええ。この前、付き合うことになったんですよ」

 勿論、恋人として

 これは言わなくても分かるだろうと
 俺ははっきりとは口にしなかったが
 充分、部長には伝わったようで

睦月「そうか」

 まるで、やっとか、と言わんばかりに溜息を吐いた



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