14:1[sage]
2014/08/02(土) 02:00:15.96 ID:n0O0dDR9o
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「……くぅー……ぐぅううう……」
「漫ちゃん、寝ちゃいましたね」
「せやな……」
「…………」
「なあ、恭子」
「……なぁに?」
「アンタ、もう未練は無いんか?」
「…………無いわ」
「……ちょっとタイムラグあったやん」
「うーん、本気で未練無いってば。私に戦いを仕事にするのは無理だって分かったしね」
「そうか〜?インハイでも大学選手権でも、ええ成績やったやん」
「だから……かな」
「ん?」
「アレと……彼女とやり合って、そして紙一重の、殆ど運だけど勝てて……それで満足しちゃったのかもしれないわね」
「あー、あの清澄のアレか……まあ、分からんでもないわ。プロにも強豪大にも行かん聞いた時は、逃げ出したんかこのボケ!って思ったけど、腕は落ちるどころか、流石あのチャンプの妹……ってもんやったからなあ」
「まあとにかく、私には合わなかったって事よ、毎日毎日勝敗に血道を歩き続けるなんてね……」
「恭子は真面目やなー、もっと気楽にプレイしてる人もおるで?……そーそー、初代牌のお姉さんのはやりんなんて、何時でも余裕綽々の顔でプレイしてるってもんや」
「そう……かな?」
「ん?」
「いや、なんでもないわ。とにかく、私は普通に仕事をして、たまに打つくらいが丁度良いのよ」
「……まあ、無理には誘わんけどな」
「(はやりん、瑞原はやりさんか……。ああいう何時も笑顔の人って、逆に本心が分からなくて何を考えているのか分からないんよね)」
「あー、宅飲み最高やでー」
「(梅酒でコレだけ酔えるのも、一種の才能よね)」
「あー、そう言えば」
「ん?」
「恭子もやけど、辻垣内さんももったいなかったやんな……」
「それこそ、どうしようもない事やで」
「……せやな」
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