過去ログ - 【俺ガイル】 八幡「例えば、あり得たかもしれないそんな世界」
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11: ◆SnKC1m7x8.
2014/08/02(土) 16:54:59.20 ID:wtQIWKT/0
少女は嗚咽を漏らしながらも頷いてくれた。
しかし体は激しく震えていて、一人では立ち上がれそうにない。
状況的に少女の手を引くこともできそうになかったので、俺は後ろから肩をそっと支えてあげることにする。
普段の俺なら、昔女子と肩が少しぶつかっただけなのに物凄く嫌そうな顔をされたトラウマが想起され落ち込んでしまいそうな行動であるのだが、今はそんなことを言っている場合ではないだろう。
なんとか立ちあがりヨロヨロと歩く少女を支え、どうにか歩道まで移動させることができた。
少女はまた蹲ってしまったが、これで二次的被害に遭うことはないだろう。

「ふぅ……」

「御協力いただき、心より感謝申し上げます」

「あ、いえ……」

これで一先ず、俺にできることは終わった。
しかしこのまますぐに立ち去ってしまうのも後味が悪いように感じたので、弁護士の人がやって来るまで少女の側に付き添っていたら、もうすぐ入学式が始まる時間になってしまっていた。

やれやれ。
こりゃ、教室一番乗りどころか遅刻確定だな……。



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