過去ログ - 【俺ガイル】 八幡「例えば、あり得たかもしれないそんな世界」
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6: ◆SnKC1m7x8.
2014/08/02(土) 16:37:56.05 ID:wtQIWKT/0
ふふん。
どうよ、この作戦は。
第一印象さえ良ければ、友達になるのもそう難しくはない……、はずである。

せっかく必死で勉強して、小中学校の連中が居ない高校に入学したんだ。
ここで生まれ変わらないでどうする。

そんな決意を胸に秘めている俺に対し、母と小町の態度は散々なものだった。

「八幡……。友達作りに失敗したからって、ショックで不登校になっちゃ駄目よ? また卒アルが真っ白になっても、怒ったりしないから」

「中学時代と同じ末路を辿ったとしても、小町はお兄ちゃんのこと大好きだから安心してね? あ、今の小町的にポイント高い」

「かーちゃん……。小町ぃ……」

優しい言葉が痛い。痛すぎる。
あとあんたら、俺が失敗することを前提に話すんな。

「と、とにかく、そういうわけで俺は早く学校に行きたいんだよ! じゃあな!!」

勢いよく言い放ち外へ飛び出す。

この作戦の成功率がきっと低いことくらい、本当は自分でも分かっているさ。
小学校でも中学校でも駄目だったんだ。
場所が高校に変わったくらいで、何かが変わるわけがない。

しかし、最後に一縷の夢くらいみたっていいだろ?
そう。これが最後だ。
もし高校デビューに失敗すれば、俺は希望を抱くことを金輪際やめる。
消し去りたいような過去の自分を全て認め、受け入れ、そして孤高の道を突き進むのだ。

だから、今日は人生の分岐点。
俺の生き様の分水嶺である。



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