3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/02(土) 17:25:13.98 ID:SluoaBc3o
道を行くと、例えそこが人ごみであっても
彼の周囲にはぽっかりと隙間ができた。
多くの人々が彼には近寄らないようにしながら、
そして恐怖と好奇心がないまぜになった視線で彼のことを眺めた。
檻から解き放たれた猛獣にでもなったかのような気分になって、
彼は体をギシギシ鳴らしながら歩いていく。
俺を言葉の通じない化物とでも思っているんだろうか。
鉄でできた自分の右腕を見つめて、彼は考える。
ちょっとした俺の気まぐれで殴り殺されるとでも思っているんだろうか。
殴るだけで人を殺せるのなんて、別に普通の人間だって同じだろうに。
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