過去ログ - チノ「……ココアさんに、彼氏!?」
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15: ◆Cfjg8T8Xv89j[saga]
2014/08/02(土) 20:53:46.78 ID:lJmNA3Tq0
「――彼女さんに、特製のコーヒーを作るための?」
その作り方を、接客してくれたココアさんに聞いていた。
ココアさんが言うには、そういう流れだったらしい。
曰く、相手の男の人は、彼女さんがコーヒー好きということを知った。
『ラビットハウス』で飲んだコーヒーが美味しかったから、その作り方をココアさんに訊いた。
そして、ココアさんがそれに応じていた所を、私が見た――
「どう、納得してくれた?」
そう言うと、ココアさんは嘆息した。
まったく、この数日間、チノちゃんがなかなか目を合わせてくれなくて困っちゃってたんだよ――
そんなことを呟くココアさんの声は、私にはよく聞こえなかった。
「……じゃ、じゃあ!」
私は火照る顔も無視して、問う。
「ど、どうして、あの時顔を赤くしてたんですか?」
「ああ、あれは実際はチノちゃんが教えてくれたブレンドだったから。私のじゃないから、つい照れちゃって……」
「……!」
そ、それじゃあ、この数日間は――!
「もう、チノちゃんったら。もしかして、『お姉ちゃん』がいなくなっちゃうと思った?」
そう、照れくさそうに笑うココアさんに、私はしばらく応じることができなかった――
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