11:唯「きのう何食べた?」[sage saga]
2014/08/03(日) 01:48:53.79 ID:9Q8Qjn5Q0
和「うん、あの業界は結構オープンだし、わりと年配の方だから。ああ、私は自分のことは
話してないわよ? それで、色々な話をしてくれたんだけどね。その方が言うには、
自分がゲイってことを隠したいと思った時に何が面倒かというと『自分はゲイだ』って
事実だけに嘘をつけば済む訳ではないところが面倒なんだ、って」
唯「んん? どういうこと?」
和「例えば、中学や高校の時に友達と『好きな女の子のタイプ』とか『好きなファッション』
とか『どんな女性芸能人のどこが好きか』とかを話してても、そういうことのすべてに
嘘をつかないとゲイだってことを隠して生きていけないから、すごく苦しいのよ」
唯「あー、わかるかも。私も好きな男性のタイプを聞かれても困るし、男性芸能人にハマる
ことも無いしね」
和「そうよね。だから、その話を聞いた時に『ああ、ゲイもレズビアンも大なり小なり
同じようなことで悩むんだなあ』って思ったの」
唯「うん、確かに」
和「それと…… こうも思ったの。『そんなに苦しい思いをこんな年齢になるまでしてきて、
この先ずっと死ぬまで続けるの? 死ぬまで続けさせるの?』って……」
唯「和ちゃん……?」
和「私も、年をとったのかもね……」
――同窓会前日。深夜、自宅マンションにて。
和「唯、あまり夜更かししちゃダメよ」
唯「うん。ちょっと明日の準備したら寝るから」
和「明日は唯、早めに出るんでしょ? 私は買い物済ませてからだから、どちらにしても
別行動になるわね」
唯「そうだね。私、同窓会の最中は何だかんだで結構動き回るかもしれないから、あまり
話せないかも。あ、でも和ちゃんが仲良くしてたグループはみんな来る予定だよ。
風子ちゃんと夏香ちゃんとおかあさん」
和「風子が『しょっちゅう会ってるから新鮮味を味わえないのが残念ね』って笑ってたわ」
唯「確かにねw ご近所さんだもんw」
和「じゃあ私、寝るから。おやすみ」
唯「うん、おやすみ」
――同窓会当日。会場、受付にて。
澪「唯、久しぶり」
紬「お久しぶりね。唯ちゃん、りっちゃん」
唯「おー、久しぶりー!」
律「ムギ、しばらくだなー(よ、四年前よりまた一段とふくよかな感じになられて……)」
唯「澪ちゃん、スーツでバシッと決めてカッコいいね! さすがキャリアウーマン!」
澪「い、いや、会社に寄らなきゃいけない用事があっただけだから…… まあ、話は後にして、
先に会費払って中に入るよ」サッ
唯「はいはーい、お預かりします。あっ、ここに名前書いてね」
澪「ああ。日笠澪、っと……」サラサラ
紬「あ、私も。琴吹紬、と……」サラサラ
唯「そっか、ムギちゃんはお婿さんもらったんだもんね」
律「この四人で名字変わったの澪だけだなw」
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