過去ログ - とある幻想の一撃男(とある×ワンパンマン)
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[saga]
2014/08/03(日) 05:11:22.16 ID:g4FKKuxko
「つか、夕立とか降ったりしねーだろうな……」
そこはかとなく嫌な予感を過ぎらせながら、器用にも布団を両手に窓を片足で開け放つと、既に白い何かが引っ掛けられているのを上条は視界に入れた。
「……シスターさん?」
ベランダの手すりにぐったりとした白い物体。それは白い修道服を身に纏ったシスターだった。妹ではなく、修道女的な意味での。
だらりとだらしなく垂れた上半身と、同じくだらりと垂れた長い銀髪から見え隠れする西洋系の幼い顔立ちは、将来を約束された美少女っぷりで、上条は思わずその場に掛け布団をだらりとずり落とした。
「……お」
するとその音に気がついたのか、或いは何かを察したのか。
謎のシスターは鼻腔をふんふんと動かしてのそりと首を持ち上げて、長い銀髪に隠れ気味だったその顔を露にした。
日常からあまりにもかけ離れた一コマ。その第一声は一体何なのか。上条は固唾を呑んで少女の言葉を待った。
「おなかへった」
「はい?」
「おなかへった」
「……はい?」
「おなかへったって言ってるんだよ?」
第一声はあまりにも気の抜けた台詞だった。その一言に思考を一気に持っていかれた上条に対して、少女は無視されたと感じたのか僅かにムッとした表情を浮かべて再三尋ね返した。
「まさかとは思うけど、まさかこの状況で行き倒れ等と言う突発的もしくは偶発的事故を主張する心算でせうか?」
「倒れ死にとも言うね」
西洋風な出で立ちをした少女から発せられたのはまさかの日本語。それもぺらっぺらな日本語である。
どんな言語で語りかけられるのか、内心では戦々恐々としていた上条は若干安心していた。
とはいえ、少年は困っている人は見過ごさないようにしようと、幼少期の頃から心がけてきているので、如何に怪しい姿をしたシスターだろうと、助けを求めている以上見過ごすわけにはいかない。
「わりーけど、部屋の中にゃ他人様に出せる飯はねぇんだ。コンビニ飯でよけりゃ着いて来いよ」
「ホント!?」
その言葉に少女は目を輝かせ、そしていそいそとベランダへと乗り込んだ。それと入れ替わるように、少年は布団を手すりにひっかけて布団バサミで固定した。
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