過去ログ - 八幡「やはり俺の三学期はまちがっている」
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4:sabanomisoni[sage saga]
2014/08/03(日) 14:17:39.16 ID:kh9w3K7m0
「とにかく、これからは、下の名前で呼ぶのはやめろ。さもないとまたビッチよばわりするぞ。」

「だからビッチ言うなし!…ヒッキーはさ、あたしに名前で呼ばれるの、いや?」

由比ヶ浜が目を若干潤ませながら聞いてくる。やめろその目、おれのわずかにある良心が痛んじゃうだろうが。

「ああ、戸塚専用だからな。戸塚以外が呼ぶことは許さん。」

「どんだけさいちゃんのこと好きなんだし…じゃあヒッキーって呼んでも絶対反応してよね!」

「…善処する」

「絶対だからね!」

そう言って足早に自分の席に戻っていく。

こんな風に、由比ヶ浜と長時間教室の中で話すというのは、3学期に入ってからはもう珍しくなくなってしまった。

最初に話しかけてきたときには、向こうも緊張していたのか、話す言葉もぎこちなかったが、
今では部室にいるときと同じような感覚で話している。

俺は、最初の3日ぐらいは由比ヶ浜に俺と教室で話すリスクをしつこく説明していたのだが、由比ヶ浜は気にしないの1点張りだった。なのでもう俺も諦めてしまった。

いや、本当は諦めるべきではないのだろうが、今のこの状況を心地いいと感じてしまっている以上、やる気もこれ以上起きなかった。

ま、いざとなったら俺が由比ヶ浜を脅していることにすればいいし、由比ヶ浜も三浦がトイレに行ったり寝てたり葉山と話し込んでいるときだけ来ているようだし、

このままとりあえずは現状維持ということで様子を見ている。

幸い三浦達は俺と由比ヶ浜がはなすことについては反対していないようだ。

俺はあれこれ考えながら次の授業の準備をする。

次の授業は平塚先生の現代文だ。そのことをわかってて由比ヶ浜も起こしに来てくれたのだろう。


そして、今日の昼休み、考えもしなかった出来事が起きた。



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