過去ログ - 京太郎「全国料理修行…え、麻雀じゃなくて?」【安価】
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18: ◆kMdoUJ39Cc[saga]
2014/08/03(日) 17:07:47.35 ID:TRhVPutl0
ハオ「どうぞ」

コトン、と目の前に置かれた皿。皿自体は随分と安物に見えて、多分百均だろう。

しかし…なんと、そこに盛られた中華の美しい事か。

京太郎「これは…点心に、焼き飯」

京太郎「八宝菜に麻婆豆腐…! か、完璧だっ!」

ハオ「そうですか? 日本の方が好きそうなものを選んだだけですが」

それが素晴らしいと言うことなのだ。

日本人が好む味という気配り、男の俺が好むものという気配り、一地方に拘らない気配り。

見た目も段違いと言うべきで、百均の安っぽさが吹き飛ぶほどに輝いている。見ているだけで唾液が零れそうだ…!

京太郎「…味は…」

大きい匙に盛って一杯、ほわっと湯気の立つ焼き飯を。

京太郎「ぐ…っ!?」

カランと音を立てて匙が落ちる。落ちてしまった。落としてしまった…ッ!

ハオ「…口に合いませんでしたか?」

くそっ…なんてこと、言いやがる…!

京太郎「うめえッ! 美味すぎるっ!」

止まらねえ…手が止まらなねえよ!

次々と止まることなく手が動く。口へと入り、胃へと入っていく。

そんな俺の姿を見つめるハオさんの目が、どこか、恐ろしい色をしていることに。

俺は気付かなかった。



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