過去ログ - 京太郎「全国料理修行…え、麻雀じゃなくて?」【安価】
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3: ◆kMdoUJ39Cc[saga]
2014/08/03(日) 16:39:37.27 ID:TRhVPutl0
それはある時の事だった。

いつも通り部室で練習をするみんな。俺の仕事の一つ、昼飯を給仕してたときに、あいつは言った。

咲「ねえ京ちゃん」

京太郎「んー? なんか嫌いなもんでも入ってたか? ピーマン入れてないぞ」

咲「それは大丈夫なんだけど…えっとね」

言葉を濁す咲。大体のことはズバズバ言うくせに、珍しく躊躇うもんだから妙に気になったんだ。

京太郎「なんだよ、冷やし中華じゃ駄目だったか?」

咲「ううん! そうじゃないの…そうじゃないんだけど」

下を向いて横を向いて、最後には思い切った顔を上げて。言った。

咲「京ちゃん…最近、味が止まってるよ」

京太郎「…………っ」

知ってるよ。そう言いたくて、言えなくて。

ただ握りしめた箸が、音を立てて軋んでいた。

京太郎「そう、か。そうだよな」

咲「ダメとかそういうのじゃないの。でも京ちゃん…」

京太郎「いいよ。俺が一番分かってるし」

じっと見つめればそこには冷やし中華の姿。なんの面白みもない、麺と野菜とベーコンを切って整えただけの食べ物。

作っていても何も楽しくない、ただ食べるだけの物。

俺は――

京太郎「…咲」

こんなので、みんなをどう支えるって言うんだ。

京太郎「俺、旅に出る」

これでみんなをサポートしてるなんて、誰が言えるんだ。

京太郎「必ずみんなのために、最高の料理を作ってみせる…!」



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