269:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/09/03(水) 21:36:44.03 ID:PGH6O9glO
薬局のビニール袋を持ち、ふらふらと歩く。
時々足がもつれそうになるが、なんとかぎりぎり体勢を持ち直す、なんてことをもう何回も繰り返していた。これ本格的にやばいな…。
そう思った矢先に、足が再びもつれる。あれ、これやばくね。
体勢を立て直そうともつれた片足を前に出すがそれでも勢いが殺しきれない。転ぶなこれは、と考えているといきなり手首を掴まれた。
「…っとと、先輩。危ないですよー」
手首を掴んだのは、一色だった。
そのまま一色はぐい、と俺の身体を引っ張って立たせる。
「…おう、一色、ありがとう」
俺が一色にお礼を言うと、一色は驚いた顔をする。そんな俺がお礼を言うの珍しいですかね…。
「うわ…先輩声がらがらじゃないですか、しかも薬局で買い物…風邪ですか?」
どうやら一色は俺がお礼を言ったことより、この声に驚いたようだ。まあこの声なんかあれだよね、力が、欲しいか、とか言い出しそうなしわがれた感じの声だもんね…。なんか考えかたが材木座だな俺。
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