14: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 21:45:17.15 ID:gz+5vwBbo
P「……なるほど」
そこで聞いた話を記事にしようという考えか。
黒田「なぁに、別にあれこれと騒ぎ立てるようなスクープを書こうってんじゃない。むしろ、俺としては早めに記事にしてしまったほうが彼女のためでもあると考えてる」
P「それは、どういう意味だ?」
黒田「四条貴音は誰もが知ってるトップアイドル……ってほどではなかったにしろ、まぁそこそこ人気の出かかってた将来有望のアイドルだったよな。それが突如の失踪!なんてことが発覚してみろ、世間様はどういう憶測をしてくださるかわかったもんじゃないぜ」
P「…………」
黒田「戒厳令しいて隠すのにも限界ってもんがあるだろう。あることないこと噂されたら、この事務所全体のイメージダウンにだって繋がりかねない。……そう思わないか?」
P「……あんたが失踪の真相を記事にすることで、それを防ぐと?」
黒田「そういうこと」
黒田は人差し指をこちらへ向けて頷いた。たしかに、この男の言うことにも一理ある。貴音のことは今のところ社外秘で、高木社長の尽力もあってマスコミにも――この男を除いては――嗅ぎつけられている様子もない。
しかし、いつまでも隠し通せるわけではない。黒田の言うとおりのような事態が起こらないという保証はないのだ。
545Res/495.70 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。