19: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 22:06:07.82 ID:gz+5vwBbo
事務所の人間で貴音と最後に話をしたのは、たぶん自分だ。
あれは、貴音がいなくなってしまう前日の夜だった。
――仕事を終え戻ってきていた彼女は、事務所の屋上で手すりに身を寄せながら月を眺めていた。
P「こんなところにいたのか」
背後から声をかける。
貴音「!……プロデューサー」
いつもなら俺の気配を察して、「くせ者!」とでも言って振り返るところなのだろうが、その時は声をかけられるまで気がつかなかったようだ。
P「夜は冷えるんだし、風邪ひくぞ」
貴音「そうですね。もう少ししたら、下へ戻ります」
そう言ってまた月を眺め始める。俺は彼女の横に移動して、
P「……俺も、ここで少し休憩していってもいいかな?」
貴音「ええ、もちろん」
545Res/495.70 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。