過去ログ - 貴音「月光Cage」
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35: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 22:54:22.98 ID:gz+5vwBbo
ここに来た事情をかいつまんで説明する。

千家「――それはそれは。大変でしたね。私はアイドル事情には詳しくないのでどうとも言えませんが……よろしければこの後我々とご一緒しませんか? 研究のために協力いただいておりまして、特別に四条家の屋敷に招かれているのです」

P「い、いいんですか?」

千家「もちろんです」

P「ありがとうございます!」

ふと黒田との待ち合わせの約束が脳裏をよぎったが、一瞬で忘れ去った。知るかあんなやつ。

P「ところで四条家というのは、ここから遠いんでしょうか?」

千家「車があるのでそう時間はかかりませんが、トンネルを一つ抜けなければなりません。予定では、ええと、ちょっとすいませんね」

そう言うと千家さんはズボンのポケットから茶色の革製手帳を取り出し、ページを捲って何かを確認する。すると今度は右手首の腕時計を見て、

千家「……うん。先方との約束の時間まではまだ少し余裕があるようですね」

また手帳をポケットへしまう。



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