6: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 21:22:12.24 ID:gz+5vwBbo
雪歩「あの日から何度も考えるんです……四条さんがどうしていなくなってしまったのかってこと」
P「俺だってそうだよ」
多分、事務所の全員がそうだ。
P「でもわからない」
手紙にはアイドルを辞める理由も、行方をくらませる理由も、何も書かれていなかったから。
小鳥「……きっと、なにか事情があったんだと思いますよ。深い事情が」
P「俺達にも相談できないような?」
小鳥「そうです。貴音ちゃんじゃなくても、女の子には秘密の一つや二つあるものなんですから」
小鳥さんは努めて明るく振る舞うように言うが、貴音に何らかの秘密があったというのは間違いないと思う。
思い返してみれば、貴音が俺たちに彼女自身のプライベートなことを話してくれたことなんて殆どなかった。でもそれが貴音のらしさでもあるとか、そんな考えでいたのが甘かったのかもしれないと思い始めていた。
無理矢理にでも貴音の秘密を聞き出していれば、また違った結末もあったのかもしれないと。
……しかし、後悔してももう遅い。貴音は、いなくなってしまったのだから。
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