39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/03(日) 22:18:01.56 ID:dMtqDtw/0
一月 十七日
空に雲がなく、明け方の月が実に趣深いということで、
小船で漕ぎ出してみました。
空の月が海の底にも輝いており、それを見てある人がこんな歌を詠みました。
『水底の 月の上より 漕ぐ船の 棹にさはるは 桂なるらし』
(水底に映る月に棹を立てて漕いでいく様子は、月に生えているという桂に見える)
また、この歌を聞いて別の人が詠んで曰く、
『影見れば 波の底なる ひさかたの 空漕ぎわたる 我ぞわびしき』
(波の底に大空が映っているが、その空を漕いでいく私はちっぽけな存在に見える)
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