過去ログ - 雪乃「LINE?」結衣「そう!みんなでやろうよ!」
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◆itPh.0zEvU
[saga]
2015/12/20(日) 21:01:23.85 ID:IpRhQ/T10
雪乃「それじゃ、行きましょうか」
結衣「うん……」
八幡「うぃー……」
元気のない返事とやる気のない返事が重なる。とぼとぼと廊下へ向かう由比ヶ浜に雪ノ下は小さく言った。
雪乃「……明日は晴れるのだから、ね?」
結衣「! うん!」
まるで仲のいい姉妹みたいだなと心の中で呟いて俺も廊下に出る。
部室の鍵をしめ、てくてくと廊下を歩いていく。せめて途中まではとたくさん話しかける由比ヶ浜とそれに静かに答える雪ノ下。そして存在を忘れられている俺。
俺の存在感がいつもより薄い気がするが、それを除けばまあいつもどおりに戻ったと言っていいだろう。もしかしたら存在感もいつもこんな感じだったかもしれない。
結衣「じゃあまた明日ね!」
雪乃「ええ、また明日」
八幡「ん、また明日」
昇降口と出口の別れ道。由比ヶ浜はもっとこの場に留まろうとするかと思ったが、思っていたよりあっさりと解散した。まあこの雨だしな。
雪ノ下と別れたことで今は由比ヶ浜と二人きり。
……気まずい。誰だよいつもどおりに戻ったとか言ったやつ。女子と二人きりだとどぎまぎして話せなくなるとか中学時代の俺かよ。そこまで戻る必要ないから。
結衣「あ、えっと……ヒッキーはこのあとどうするの?」
八幡「え、そりゃ帰るに決まってるけど」
結衣「そ、そうじゃなくて!どうやって帰るの?」
八幡「まあちょっと危ないが自転車だな。この天気のなか学校に置き去りにしていくのもアレだし」
結衣「そ、そっか」
くしくしと、頭のお団子をいじりながら由比ヶ浜は下を向く。いやまあ正直言えば何が言いたいかは分かりますよ?でもほら、ね?
昇降口で靴を履き替える。由比ヶ浜は傘を持って先に行っているが、片手をあげて逃げるように歩きはじめる。
八幡「ま、そういうわけだから……」
結衣「あ、明日!」
八幡「は?明日?」
結衣「そう!明日は晴れるから!だ、だから……その、三人で……」
八幡「……ま、晴れたらな」
結衣「約束だからね!」
八幡「はいはい。ほら、早く行かないと風邪引くぞ」
結衣「うん!じゃまた明日ねー!」
ぶんぶんと手を振りながら、由比ヶ浜は少し早足で帰っていった。俺もそれを見送りながら駐輪場へ向かう。
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