過去ログ - 雪乃「LINE?」結衣「そう!みんなでやろうよ!」
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891: ◆itPh.0zEvU[saga]
2016/04/03(日) 20:29:25.00 ID:RpLwwWSU0
八幡「ま、まあそういうわけで、黒歴史は……ないとは言わないがそんなに多いわけじゃない。だから残せるなら残しときたいんだよ」

雪乃「黒歴史はおいておくとしても、それでも意外だわ」

八幡「なんとなく言いたいことは分かるがな」

言っている俺自身がもしかしたら一番意外に思っているかもしれない。小町や戸塚との履歴を消したくないとは言っても、それでも前までの俺なら消えてもいいとは思っていただろう。

だが、今は違う。できれば消したくないし、消さないためなら多少の苦労も厭わない。

人間って変わるもんだな……。

雪乃「なんにせよ、できるだけ早く直してもらえるかしら。業務連絡ができないと困るのだけれど」

八幡「俺もできれば学校始まるまでには直って欲しいが……さすがに難しいだろうな」

雪乃「そうね。直らないと学校が始まるまで話せないもの」

八幡「……業務連絡で、話せないな」

雪乃「……ええ」

誤解のないよう言葉を補足する。勘違いしないように言葉にして戒める。こうしなければ、きっとまた間違えるから。

それからも雪ノ下は俺のケータイについて文句を言ってきた。あいつの罵倒語ディクショナリーは豊富だしさらに話が脱線しまくった結果、信じられないことに俺たちは部活が終わるまでずっと話していた。それどころか途中まで二人で帰った。

さすがに家まで送ることはせず途中で別れて俺も家に帰ったが、ぶっ通しで話続けるなんて奉仕部に入ってから考えてもこれが初めてだ。

しかし、よく考えればここ最近LINEで話し込むことが多かった。今LINEが使えない分をここで話したと考えれば……いやいや。

それじゃまるで、俺と雪ノ下がもっと会話をしたがっているみたいじゃないか。

LINEで雪ノ下と話すようになってから、また昔のように勘違いをし始めている。ついさっき戒めたことをものの数分で忘れしまうのだから手のつけようもない。

なら。

手のつけようもないのなら、いっそ手をつけなければいいのだろうか。

勘違いして傷付いて、周りを巻き込んで壊してしまえばいいのだろうか。

……ふう。こういうのは考えてもきりがない。もっと時間があるときに考えるようにしよう。

とりあえず今やるべきことは。

小町「お兄ちゃん。大志くんからお兄ちゃん宛にLINE来てるよ」

八幡「……ほう」

あのマセガキが小町とLINEをしている件についての対応を考えなければ。


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