過去ログ - 雪乃「LINE?」結衣「そう!みんなでやろうよ!」
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◆itPh.0zEvU
[saga]
2016/04/03(日) 21:06:46.86 ID:RpLwwWSU0
雪乃「ケータイはどれくらいで直るのかしら?」
八幡「あと一週間くらいはかかりそうな感じだったな。延びるかもしれないけど」
雪乃「そう……」
八幡「ああ」
それきり、二人とも黙ってしまった。言いたいことはまだあったが、どうやら今日の勇気は先程使いきってしまったらしい。
MAXコーヒーを飲み終わる頃にはいい時間になっていた。早く来たおかげでだいぶゆっくり出来たがそれで遅刻してしまっては意味がない。
八幡「そろそろ行くか」
雪乃「ええ」
空き缶をゴミ箱に入れて再度クラスへと向かう。始業間近のため人は少なく、さっき感じたような視線はもう感じない。
雪乃「……いつもこのくらいの時間なの?」
八幡「いや、今日は戸塚に会おうと思ってな」
雪乃「そう……悪いことをしてしまったわね」
八幡「別に悪くはないだろ。誘ったのは俺なんだし……むしろお前は大丈夫だったのか」
雪乃「いつも本を読んでいるだけだから問題はないわ」
八幡「ならよかった」
話をしているうちにあっという間に別れ道についてしまった。この階まで来てしまえばさすがに周りは騒がしい。
八幡「今日部活あんのか」
前にも同じようなことを聞いた気がする。けれど、そのときとは含んだ意味が全く違う。
雪乃「……ええ、今日からいつも通りよ」
八幡「そうか。じゃあ、またあとでな」
雪乃「……比企谷君」
クラスへ足を向けていた俺を雪ノ下が呼び止める。なにか伝え忘れたのだろうかと振り返るが、彼女はなかなか続きを言わない。
何秒か経ち、なぜか俺の方が焦り始めたタイミングでようやく口を開いた。
雪乃「また……明日も」
雪ノ下は胸の前で小さく手を振りながら俺にギリギリ届くような声で呟いた。
俺の返事も待たず彼女は去ってしまう。残された俺は身動きが取れずに立ち尽くしていた。
具体的な主語を何も残していかなかったのに言いたいことは伝わった。ただ……なんというか、俺にはいささか破壊力が強すぎる。
その後、俺が遅刻をしたことは言うまでもない。
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