過去ログ - 雪乃「LINE?」結衣「そう!みんなでやろうよ!」
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935: ◆itPh.0zEvU[saga]
2016/05/01(日) 21:26:45.33 ID:0Wnj0Qzk0
エピローグ

結衣「やっはろー……」

元気のない挨拶と一緒に由比ヶ浜が部室に来た。遠慮がちな挨拶と同じくらい由比ヶ浜はオドオドしており、中々部室内に入ってこようとしない。

八幡「なにやってんだよ……」

結衣「い、いやその……あはは」

あの次の日の部活で、俺たちはすぐに由比ヶ浜に付き合い始めたことを伝えた。

その時は笑顔で喜んでくれたが……もちろん嬉しいだけじゃないだろう。それくらいは俺にも分かる。

だが、かといってなにが出来るわけでもない。精々今まで通り振る舞うことくらいだ。

雪乃「由比ヶ浜さん、何度も言っているけれどあなたは特に遠慮する必要はないのよ?」

結衣「う、うん……」

おずおずと部室に入ってきた由比ヶ浜はいつもの席へ座る。それからは借りてきた猫のように大人しくしていた。

調子が狂う……だが、由比ヶ浜がこうなってしまうのも仕方ないだろう。

三人グループで二人が急に仲良くなったとき、残りの一人の居心地の悪さと言ったら言葉にできない。俺クラスになれば例え四人だろうと五人だろうと必ず余り物の一人になれてしまう。

由比ヶ浜の場合、自分の友達と自分の好きな人が付き合いだしたのだからその居心地の悪さたるや計り知れないだろう。

……好きな人とか付き合いだしたとか、なんか自分で言ってて恥ずかしいな。変な顔してなければいいけど。

雪乃「由比ヶ浜さん。……その、やはりここに居るのは辛いかしら?」

淀んだ空気を壊すように、雪ノ下がかなり突っ込んだことを問い始めた。由比ヶ浜は肩をピクリと震わせる。

結衣「う、うん……まあ、ね」

雪乃「……それは、楽しくなくて苦痛だから?それとも、私たちに遠慮しているから?」

結衣「た、楽しくないわけないよ!……ただ、遠慮はしちゃってると思う」

雪乃「そう……なら大丈夫よ」

結衣「え?」

雪ノ下の『大丈夫』の意味が分からず、俺も雪ノ下へ視線を向けて言葉の続きを待つ。彼女は一度俺を見たあと、再度由比ヶ浜に向き直って言った。


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