過去ログ - 雪乃「LINE?」結衣「そう!みんなでやろうよ!」
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936: ◆itPh.0zEvU[saga]
2016/05/01(日) 21:27:45.52 ID:0Wnj0Qzk0
雪乃「奉仕部には……いえ、私たちにはあなたが必要なの」

雪ノ下のその言葉は反論を許さないほど強く言いきられていた。だが由比ヶ浜は小さく「でも……」と呟いている。

そっと、静かに雪ノ下が立ち上がった。そのまま由比ヶ浜へ近づいていき、何をするのかと思いきや……まるでいつもの由比ヶ浜にされているように、由比ヶ浜へ抱きついていた。

結衣「ゆ、ゆきのん!?」

雪乃「あら、いつもはあなたから抱きついているのに、抱きつかれるのはダメなのかしら?」

結衣「そ、そうじゃないけど……」

雪乃「……私は比企谷君のことが好きよ。けれど
、それとはまた違う意味であなたのことも好きなの。それこそ、比企谷君への好きに負けないくらい」

囁きかけるような優しい声音で雪ノ下は由比ヶ浜へと話しかけていた。

雪乃「だから……これからも、私たちと一緒に奉仕部を続けてもらえないかしら?」

雪ノ下からの問いかけに由比ヶ浜は何も答えず、雪ノ下の肩へ頭を預けていた。

結衣「ふふっ……」

雪乃「ゆ、由比ヶ浜さん?」

結衣「前に、どこかの誰かさんが同じことを聞いてきたなーと思って」

雪ノ下が俺を見る。思わず視線を逸らしてしまった。

そういや由比ヶ浜が俺の家に来たとき、似たようなこと聞いたな……。

結衣「ゆきのん、ごめんね。心配かけちゃって。……あの日、もう決めたはずなのに」

預けていた頭を離し、由比ヶ浜は正面から雪ノ下を見据えた。雪ノ下もその視線を受け止め見返している。

結衣「あたしがいると二人きりになる時間が減っちゃうよ?」

雪乃「あなたといられる時間が減る方が辛いわ」

結衣「休みの日とかもガンガン誘っちゃうよ?」

雪乃「体力のことさえ気にしてもらえれば大丈夫よ」

結衣「本当にいいの?」

雪乃「もちろんよ」

雪ノ下の迷いのない返事を受けて、由比ヶ浜は雪ノ下を抱き締め返した。

肩が震えているのは泣いているのだろうか。もちろん本人にそんなことは聞けない。やがて、肩の震えが治まると、由比ヶ浜は雪ノ下から離れた。

結衣「ゆきのん、ヒッキー」

そう言ってから俺と雪ノ下をゆっくり交互に見る。その表情は先程までの沈んだものとは違い、いつもの太陽のような笑顔だ。

完全にいつもの由比ヶ浜に戻った彼女は今日一番の元気でこう言った。

結衣「これからもよろしくね!」

雪乃「ええ」

八幡「おう」


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