過去ログ - いーちゃん「魔法少女?」哀川「そうともさ」
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◆EWlGtrnu5g
[saga]
2014/08/14(木) 04:50:45.01 ID:V6mte9YBo
杏子ちゃんの武器は多節棍と槍を組み合わせたようなもの。
一方青い子はただのサーベル。
武器だけでもひと目で不利有利がわかるが
さらに経験の差もあるのだろう。
あっさりと青い子は吹き飛ばされてしまった。
「はん、まだまだだね」
やり過ぎだろ。
数mくらい吹っ飛んでいったぞ。
「…まだ…だ」
そう言って青い子は立ち上がる。
今のを食らって立てるなんてさすが魔法少女というべきか。
「おかしいね、全治3ヶ月ってほどには決めたんだが」
杏子ちゃんの槍がぶつかったところに魔法陣が現れる。
どうやら傷を修復しているようだ。
「…癒しの…魔法…」
ぎりり、と杏子ちゃんが歯を食いしばる音がする。
憎いような。
悲しいような。
何かを重ねるような。
そんな目をしながら彼女は吠える。
「あんたか…!人のために願ったバカってのは!」
もはや杏子ちゃんに手加減するような気持ちはないだろう。
ただ何かにぶつけるような。
そんな激しい衝動しか見て取れない。
彼女の槍が青い子の腹部に到達するかどうか。
そんな時僕は確かに聞いた。
その声を。
「無駄な争いはやめなさい」
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