過去ログ - いーちゃん「魔法少女?」哀川「そうともさ」
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202: ◆EWlGtrnu5g[saga]
2014/08/16(土) 01:55:00.86 ID:rAf92Lsgo
ホントは知っている。
私は魔法少女だ。
佐倉杏子はとは違う正義の魔法少女。
無償で人を助け無謀に立ち向かう。
それはそれでかっこいいけれど。
魔法少女以前に
私はただの女の子だ。

「恭介が…欲しいに決まってるじゃん」

呟く。
祈りも
呪いも
恨みも
後悔も
そんなもの関係なく
ただ一つの欲望を口にする。

「音楽なんかいらない…」

そう、私は上条恭介が欲しかった。
ただ単純に思い人が欲しかった。
でも
その欲望に従ってしまうと
あの時の祈りが嘘になる。

どうして恭介が欲しいって願わなかったの?

うるさい、黙れ
知ってるんだ、そんなこと。
きっと綺麗で居たいだけ。
きっと祈りを嘘にしたくなかっただけ。
人のために願ったなら
もう自分はどうなってもいい。
それまでに沢山の人を
助けるんだ。

「…これが吹っ切れるってことなのかな」

清々しい気持になる。
美樹さやかにとって上条恭介は誰よりも大切な人間。
その人間を助けたのだ。
誇れる。
もうそれしかないから。

「ほんっと健気だね、さやかちゃんってば」

自虐的に言ってみる。
うん、大したことない。
そう思いながら帰り道を辿っていくと目に付いたのはとある親友の姿だった。
鹿目まどかではない。
志筑仁美。
と、
上条恭介の姿だった。





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