過去ログ - いーちゃん「魔法少女?」哀川「そうともさ」
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218: ◆EWlGtrnu5g[saga]
2014/08/18(月) 02:15:56.76 ID:Q+qLIe+SO
「人類最強の請負人だ」

その言葉を聞いて佐倉杏子は素っ頓狂な声を上げる。
彼女には似つかわしくない声だった。

「な、は、はあ?人類最強だぁ?」

人を馬鹿にするような目で佐倉杏子は言う。
まぁそれが正しい反応だろう。

「まぁ嬢ちゃんより強いってことさ」

カカッ、っと笑いながら仕返しと言わんばかりにからかう。
それを聞いた佐倉杏子は少し不機嫌になった。

「…何しにきたんだよ」

「何しに…かぁ、いろいろあるけどよ」

サングラスを外しながら哀川潤は答える。
同じ髪の色ということと男勝りということもあり第三者には他人には見えないだろう。

「嬢ちゃん、腹ぁ割って話さねーかい?」

また佐倉杏子が素っ頓狂な声を上げる。

「喧嘩腰にならずによ、嬢ちゃんが一人切りでこんな時間に出歩いている理由についてとか、さ」

サーっと佐倉杏子はの血の気が引く。
怖くなったからではない。
頭が冷えた。
怒りで頭が冷えてしまったからだ。

「…誰とは聞かねーが、居るんだな…」

バシュン、とらしい音を立てて佐倉杏子は再び槍を手にする。
その目にはもはや手加減という気持ちなどこれっぽっちもなかった。

「あたしの過去を喋ったやつが、居るんだな!!!」

あいまみえる赤い女同士。
激しくぶつかり合うことによって生まれる閃光は
皮肉にも彼女たちと同じ赤色だった。
こいつもか
人の弱みに付け込んで
ギリリ、と歯を食いしばる。
やっぱり間違ってた。
忘れた方が楽だった。

「うおおおおおおぉぉぉおおぉぉお!!」

死ね
その気持ちを込めながら槍を振り下ろす。 
しかしその鋒は届かない。
相手が人類最強である限り。


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