過去ログ - いーちゃん「魔法少女?」哀川「そうともさ」
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24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/04(月) 16:03:31.25 ID:oxVjrPkCo
さっきまでどこを歩いていたかなんて覚えてはいないが、ここではないどこかを歩いていたのは確かに覚えている。
現実にはありえない空間
いや、僕の人生経験が少ないだけで実はあるのかも知れないが。
とにかく今まで生きてきた中で僕は見たことがないような空間。
そこに閉じ込められていた。 

「なんだこいつ…」

僕が視線を向けたその先には小さな歪な形をした何かが複数存在していた。
まるで小さな子供が破った紙を糊付けして絵を書いたかのような。
そんなえも言われぬ不気味さを放ちながらそいつらは一歩一歩僕に近付いてくる。

「…!」

僕は顔でこそ焦った顔をしていただろうが内心全くと言っていいほど恐れていなかった。
僕には哀川さんが居るのだ。
あの人と言う人は、根っからのヒーローだからピンチじゃないと出てこないのだ。
本当、主人公にぴったりだと思う。

「…」

それじゃあ哀川さんが来るまで逃げながら考えてみよう。
ここはなんなのか。
僕はなんで迷い込んでしまったのか。

「あれ?」

おかしい。
ここで僕が余計な思考を巡らせればそれはフラグ。
確実にピンチになり哀川さんが、あの人類最強が来てくれる筈なのだ。

「来ないじゃねえかよ」

やってしまった。
忘れていた、哀川さんのヒーロー気質に負けるとも劣らない僕の無為式とかいう大迷惑な体質を。
きっと他の人は何らかのカタチで巻き込まれているのだろう。

「あーあ」

失敗、失敗。
そんなふうに頭を掻きながら
こんなこと何回も経験していたというふうに
世界が優しくなんてないことを理解しているふうに
僕はひどく冷めた目でその襲ってくる何かを見上げていた。




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