過去ログ - いーちゃん「魔法少女?」哀川「そうともさ」
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64: ◆EWlGtrnu5g[saga]
2014/08/08(金) 02:15:33.91 ID:jnj38FvLO
哀川潤は奇跡的な運に恵まれている。
しかし彼女とあったことのある人なら当然の様に。
皆は口をそろえていうだろう。
彼女が生まれてきたことそのものが奇跡であると。
世界で最高で最後の奇跡であろうと。
彼女の軌跡こそが奇跡であろうと。
そんな彼女だから。
彼女は望む出会いすら引き当てる。
偶然をまるで当然のように引き当てる。

「アンタ何もんだ?」

哀川潤の後ろから声がする。
少し怒気を含んだような威嚇する声だ。

「こんな所に殺気出しながら近付くなんてアンタ、あたしの正体知ってんな?」

声に含まれる怒気が大きくなる。

「おいおい、嬢ちゃん、そんな物騒なもんしまって腹ぁ割って話そうぜ」

背を向けたままの哀川潤は笑いながら言う。

「嬢ちゃんを探してたのは事実だが私は別にここにいるから来ってわけじゃねーんだぜ」

少女は応える。

「言ってる意味がわからねぇな、あたしのことを知ってたのにここを知らなかったってか?そんなことが…」

「あるんだよ」

哀川潤は挑発的な笑みを浮かべる。

「さぁ、そろそろ武器をしまってくれよ、お互い余計な争いとは無縁でいようや」

ちゃっ、と武器をしまう音がする。
その音を聞いてようやく哀川潤は振り向いた。

「…」

振り向いた哀川潤は絶句する。
彼女の容姿は聞いていなかった。
だからこそ動揺する。
驚愕する。


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