過去ログ - 八幡「朝起きたら喰種になってた…。」
1- 20
60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/08(金) 20:18:45.92 ID://3GH2Gx0
数分の間、トイレの個室の中で項垂れていた。自分の状況を理解したからといって、全く安心出来る心境ではなかったからだ。
部室での由比ヶ浜の件やこれからの事を考えると、どうしても憂鬱になる。

八幡(どうすんだよ…まじで。)

項垂れてていると、携帯が震えた。
のっそりとした動作で確認すると、差出人は由比ヶ浜だった。

由比ヶ浜:さっきは変な感じになっちゃって、ごめんね(>人<;)
私その、恥ずかしくて、むしろ…えと、とにかく!明日からもいつも通りよろしくね。
それでね。今日はもう遅いし、ゆきのんも帰るって言ってるから、私も帰るよ。また明日!
pv.ヒッキーの鞄は平塚先生に預けました!( ̄^ ̄)ゞ

…相変わらず由比ヶ浜はいい奴だ。あいつが謝る必要性なんて全く無いだろ。

八幡(気にしないでって言っても、無理だ。お前は知らないだろうが、あの時、俺はお前を…)

俺はもう二度とあの空間を壊したくないと思っていた。由比ヶ浜もそう思っているからこそ、このメールを出してくれたのだろう。しかし、もう無理だ。俺はもう今までの俺では無くなってしまった。俺がもう、あの空間に居るわけには、いかない。


どれくらい時間が経っただろう、携帯を見るとまだ由比ヶ浜のメールから20分しか経っていなかった。時間がとても遅く感じる。恐怖や焦燥といった感情の高ぶりは既に消え、しかし、何も好転はしていない。

八幡(一先ず、学校からは出るか…)

外に人気がない事を確認し、立ち上がると、消えていたトイレの電気が点き、少し驚く。

片手で左目を隠しながら、コソコソと個室を出て恐る恐る鏡を覗くと、眼が元に戻っていた。何が引き金になるのかは分からないが、常時、あんな眼になっている訳ではな無い事が分かり、少し安心した。

八幡(姿形は本当に人間なんだな。このまま、体質も元に戻りました。ってならねぇかな。)

希望的観測だろうか。しかし、こうなったのも突然の事だ。治るのも突然かもしれない。何を考えても答えは出そうに無いが、考える事をやめる事は出来なかった。

誰とも会うこと無く、駐輪場にたどり着き、自分の自転車の鍵を外す。由比ヶ浜の連絡で、平塚先生が鞄を預かってくれている事は分かっていたが、今日は誰とも顔を合わせたくなかった。

自転車に乗り、校門へ向かいながら、先ほどから、何かが頭に引っかかっている事を考える。…自分が喰人になったのは、本当に突然のことだっただろうか。

八幡(何か変な感覚だ…元々こんな体では無かった事は確信出来るが、何かが足りないというか…)

???「比企谷くん!」
八幡「へひッ!」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
215Res/115.23 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice