過去ログ - 昼下がりの女子中学生 百合ver
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40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/08(金) 02:19:04.85 ID:hxj0TQd00
おばあの作ったご飯が、コンビニの弁当より美味しいことは分かり切っていた。
伊藤さんの隣で食べるご飯がいつもの100倍美味しいことも分かっていた。

素直に甘えられない私が、天邪鬼な私が、こんなに優しくされていいのだろうか。
伊藤さんは、もっと怒ってくれても構わないのに。
私は、怒られたいのだろうか。


「ちーちゃん、玉ねぎ」

「食べれない」

「私のお皿に入れる前に食べる努力をしよう」

おばあがくつくつと笑う。

「ちさとちゃん、レモンの汁とポン酢をかけると食べよいよ」

「マジで?」

「マジで」

おばあはたまに若い子が話す言葉を使いたがる。
伊藤さんは冷蔵庫からポン酢と、レモンを取り出して玉ねぎにかけた。

「はい、ちーちゃん」

玉ねぎオンリーの皿を私の口元まで運んで、お箸で一口分つまみ上げる。

「じ、自分で食べられるから」

「そう?」

残念そうに、口を尖らせた。


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