過去ログ - 昼下がりの女子中学生 百合ver
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69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/08(金) 20:02:33.03 ID:hxj0TQd00
一階へと降りようとして、女子トイレの方にバレー部のキャプテンと谷川が連れ立っていくのが見えた。
(なんだろ……)
そのまま無視して、伊藤さんの所へ行けば良かったのに。
二人の様子がなんとなく気になってしまって、私は足を忍ばせてトイレへと向かった。
壁に張り付きながら、トイレをそっと覗く。誰もいない。
「あれ……」
唐突に話し声。個室からだ。
『ね、なんで喋らないの?』
『……』
『喋るの嫌になるくらい、嫌いになったってこと? 気持ち悪いって思ってるの? それなら、そう言ってよ!』
『……』
『意地悪して悪かったわよ。お願いだから、喋ってよ。無視しないで!』
どうやら精神的に参っていたのは、キャプテンの方だったようだ。
『……喋ったら』
『谷川……!』
『喋っちゃったら、告白の返事を言わないといけないような気がして……』
『いいよ……もう。私、谷川に無視されるのが一番きつい。返事なんて、いらないから……』
『そうなの……?』
『う……ん』
『そんなものなの?』
『ち、違うけど、でもそうしないと今の関係から抜け出せないじゃん』
『私も、あなたとずっと友達でいたいよ』
『……うん、それでいいよ』
キャプテンの嗚咽が聞こえた。
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