過去ログ - 由比ヶ浜「キス……しても、いい?」 八幡「なっ!?」
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208: ◆EJ0MB3jlw2[saga]
2014/08/13(水) 00:25:58.14 ID:K6r+K/CA0


八幡(テヘッ☆ やっぱり駄目でしたとさ)



八幡「おい、嫌じゃなくて『無理』ってなんだよ。生理的に無理とかそういうあれなわけ?」

雪乃「別にそういう意味では……」

八幡「くそっ! ぜってーOKもらえるタイミングだと思ってたのに、また俺の勘違いかよ」
八幡「でもほら、三度目の正直って言葉もあるくらいだし、今度こそ行けると思っちゃっても仕方なくね?」

雪乃「二度あることは三度あるとも言うわね」クスッ

八幡「そのいい笑顔で人をおちょくるのを止めろ……」

雪乃「……これは由比ヶ浜さんから聞いたことなのだけれど、友達と言うのは口で了承したからなるものではなく、自然となっているものなのだそうよ」

八幡「それはそうかもしれんが……」

雪乃「だから、その、2年間同じ部室で……それなりに良い時間を共有し、時には喧嘩をしたり、協力したり、共に歩んできた私達の関係は……わざわざ承諾を得るまでもなく、既に、えっと……」モジモジ


八幡(……マジかよ。何これホントにあの氷の女王? 超カワイイんだけど)


八幡「あー、えっとだな……、大体言いたいことは分かったから、無理に言わなくてもいいぞ」

雪乃「しかし、こういったことははっきりと口で伝えておかないと、何かこう、スッキリしないというか……」

八幡「明日も会うんだろ? その時気まずくなっても俺は知らねぇぞ」

雪乃「それもそうね。なら、今私が言ったことは忘れなさい。今すぐに」

八幡「そんな『今すぐ記憶を抹消してあげようかしら』みたいな目付きでこっち見んな!」

雪乃「ふふっ」


わずかに開いた部室の窓から、爽やかで心地よい春風が入り込む。

風になびく綺麗な黒髪と、彼女が浮かべる柔らかな笑顔が、脳に鮮明に焼きつく。

この瞬間を、今日という日を、奉仕部で過ごした2年間を───




          ───俺は、ずっと忘れない。




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