過去ログ - 阿良々木暦「みずきアワー」
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14: ◆8HmEy52dzA[saga]
2014/08/07(木) 22:59:57.93 ID:iJvGxYcs0

「へえ……おめでとう、阿良々木君。やっと彼女いない歴に終止符を打てたじゃない」

「余計なお世話だよ」

戦場ヶ原ひたぎちゃん。
いかにも人を寄せ付けない的なオーラを放っていた彼女がどうやって阿良々木君と知り合ったのか不思議だったが、意外とアグレッシブな子だったらしい。

「それよりも阿良々木くん、初デートだというのにろくにエスコートも出来ないなんて男として恥ずかしくないのかしら。私が男なら自殺していてもおかしくはないと思うのだけれど」

「いや、デートって言うか単に一緒に下校している途中で寄っただけだろ」

「そうね、そうだったわね。交際経験のない童貞野郎に理想を求めた私が愚かだったわ。ごめんなさい阿良々木くん」

「僕は早くもお前と付き合ったことを後悔しそうだよ」

「あら、そんなに気の利かない自分を思い詰めていただなんて……いいのよ阿良々木くん、私は菩薩のように器の大きな女だから」

「たまには自分にも非があると認めろ!」

「あはは、いいわね若者は青春真っ盛りで」

本人たちはどんなつもりなのかは知らないが、夫婦漫才を見ているようだった。
阿良々木君は天性のツッコミ役だし、お似合いの二人ね。

「そっかそっか、じゃあお祝いしなくちゃね」

「いいよそんなの……僕だって未だにあんまり実感ないんだから」

そう言いながらも頬をかきつつ顔を赤くしているあたり、満更でもないようだ。

いいなあ、私も恋人作ろうかな。



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