過去ログ - ダンガンライブ! 希望の学園と絶望のスクールアイドル
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[saga]
2014/08/12(火) 13:16:30.56 ID:abRPRMlY0
「元気付けようと思っただけよ」
「穂乃果、個室の位置が分かりました。連れて行って休ませてあげましょう」
そんなにこの言葉は、海未の発言に雑音として掻き消される。今はだだ滑りしたにこにこにーよりも、泣いていることりの方が重要視される局面なので、それもいた仕方ないことなのだが。
「ことりちゃん、歩ける? ちょっとことりちゃん個室まで送ってくるね!」
そう言い、連れ立って出ていく三人を見て、「凛もかよちん連れてくにゃ! 真姫ちゃんも反対側持つにゃ」と真姫を連れて穂乃果の後を追いかけていく。
体育館に残ったのは、手持ち無沙汰なにこと、絵里に希である。にこはほんの少しホッとした気分で、二人の下へと歩み寄った。絵里、希、にこは共に音乃木坂学院の……今は希望ヶ峰学園の、三年生である。同じ学年ということもあり、にこは μ'sの中でもこの二人に高い信頼を置いており、後輩達と話すよりも気を楽にして話せることにも好感を持っていた。
「大変なことになったわね」
「そうね、最初はただの冗談かとも思ったけれど、あの爆発を見る限りじゃそうも言えないわ。ハラショーもいいとこよ」
難しい表情をしながらも、恐怖を紛らわせようとしているのか冗談交じりに絵里が答える。この状況で何が素晴らしいのかはさっぱり分からないが、絵里は全く関係無い場面でもハラショーと言い出すことがあるので、単なるロシアンジョークなのだろうとにこは解す。絵里はこのハラショーに皮肉の意味を込めていたのだが、不運にもにこがそこまでロシア語に興味を持っていないせいか伝わることはなかった。
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