過去ログ - ダンガンライブ! 希望の学園と絶望のスクールアイドル
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[saga]
2014/08/12(火) 14:44:09.06 ID:abRPRMlY0
わくわくしながら、自分の電子生徒手帳を操作し、プロフィールの欄をタッチする。
四角く切り取られた顔写真、名前等が次々表示されていき、最後ににこの才能が映し出された。
『超高校級の道化』
「ん?」
何やら妙な文字列が見えた気がする。眼精疲労かしらんと、にこは目を擦る。大きく二、三度深呼吸をし、目をぱちぱちやってから二人の電子生徒手帳を覗き込む。『超スクールアイドル級の生徒会長』、『超スクールアイドル級の占い師』との文字。しっかりと目は見えているようだ。
きっと何かの見間違いだろうと思い、にこはもう一度自分の電子生徒手帳へ目を通す。
『超高校級の道化』
「ふざっけんじゃないわよぉ!」
「どしたんにこっち、どんな才能やって……バフォ!」
「ちょ、どうしたのよ希。一体何がそんなに面白く……ゴハァ!」
にこの電子生徒手帳を覗き込んだ希が、一瞬の静寂の後吹き出す。ひいひいと腹を抱えて笑う希を見て興味が沸いたのか、絵里もひょいと覗き込み、同じく笑い出す。
「笑うなぁ!」
「だ、だって、道化、道化って、あはは!」
自分の才能を見て笑う友人二人に怒り心頭のにこだが、二人が腹を抱えて笑うのも無理からぬことである。普段にこにこにーとの持ちネタを披露し、偶に語尾に自分の名前を付けることのある友人が、奇怪なモノクロの熊にまでピエロ扱いされたのだ。同情する前にまず笑いが込み上げるのも当然の事である。
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