過去ログ - ダンガンライブ! 希望の学園と絶望のスクールアイドル
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[saga]
2014/08/12(火) 15:26:42.47 ID:abRPRMlY0
「モノクマァ!」
体育館ににこの怒号が響き渡ると同時に、どこからともなく白黒熊のぬいぐるみがひょいと顔を出す。
「何さ? ボクも忙しいんだけどね」
「これ何よ! にこが道化って、他に何かあるでしょ!?」
「ぴったりだと思うけどなあ。道化は人を笑顔にするっていうし」
感情を露わにしているにこに、モノクマは感情無く答える。ぬいぐるみ、機械にしてもあまりに冷え切った言葉に一瞬にこも二の句を告げなくなる。他の人に話している時とはまた違う、にこ個人をあからさまに嫌っているような、そんな声色であった。
「それにさあ」
黙ってしまったにこに、モノクマは尚も言葉を続ける。
「にっこにこにー、だなんていつまで言うつもりなの? 大学生? 社会人? まさかお婆ちゃんになってまで言わないよね、そんな気持ち悪い寒い台詞。一人称が偶に自分の名前になるのは? 語尾が偶に自分の名前になるのは? ぶりっこみたいな愛想を振りまくのは? いつまでやるの? 迫害されるよ、そんなんじゃあさ。それならピエロになって、皆を笑わせた方がマシでしょ。大体キミは」
そう一気に捲し立て、更に何かを言おうとしたモノクマの口から、プツッとラジオが切れる瞬間にも似た音が聞こえ、音声が途切れた。まるで機械が機能停止したように、モノクマの目から赤い光は消え、体も微動だにしない。
「にこ、大丈夫?」
その隙を見計らって、絵里がにこに声を掛けた。モノクマの凄惨とも言える言葉の暴力に、もはや『超スクールアイドル級の道化』を見た瞬間の面白さも消え失せたらしい。絵里は機能停止したモノクマを一睨みし、行きましょうと宣言するとさっさと出口の方へと歩き出した。
「確かに、今のはちょい酷いわな。ウチらも笑ってもうて、ごめんなぁ」
「気にしないで。行きましょ」
依然として動きを止めたままのモノクマを不気味に思いながら、にこも絵里の後を追う。希は僅かな間、モノクマをじっと見ていたが、すぐに興味を無くしたように視線を逸らし、二人を追いかけるべく歩調を強めた。
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