過去ログ - ダンガンライブ! 希望の学園と絶望のスクールアイドル
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[saga]
2014/12/14(日) 08:33:14.76 ID:RbswIqpo0
「ことりもそうなの?」
「私もってことは……にこちゃんも?」
飲んだはずの唾が蒸発したかのように、喉がからからに渇いている。にことことり、二人の『記憶無し』ーーこれを偶然と言えるほど、にこはこの学園を楽観視してはいない。
「海未、穂乃果……こっちに来て。聞きたいことがあるの」
何事かと在庫の山を下る二人に、にこはことりへ問うたのと同じ言葉をぶつける。ここでこの二人が『記憶保持者』であれば、にことて自分とことりが慌てていただけだと胸をなでおろすことが出来た。しかし現実はそう上手くはいかない。
「言われてみれば、私達はいつ浚われたんでしょうか」
「思い出せないよ」
記憶が無い可能性には、二通りある。意識を失ってーーそれは睡眠中でも、気絶をしている場合でもいいーーその場でここに運ばれてきた場合。そうなれば少々苦しいが、自分達に浚われた瞬間の記憶が無いのも当然である。何せ、そもそも意識が無いのだから記憶の持ちようがない。それでも、寝て起きたらここにいたと言う人間が一人もいないのは妙な話だ。
そしてもう一つ。もっとも考えたくない方法。すなわち、記憶の操作である。
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