過去ログ - ダンガンライブ! 希望の学園と絶望のスクールアイドル
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81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/14(日) 08:44:52.94 ID:RbswIqpo0
「なんて、あるわけないわよね」

 記憶操作なんて技術があるならば、世界は幾分か幸せになる筈だ。にこにも最初に立ち上げたスクールアイドルの失敗など、忘れたい記憶は多くある。嫌な記憶ほど脳裏に焼き付けられ、幸福な記憶はなりを潜める。それがこの世界の、どうしようもない現実である。

「フィクションならまだしも、記憶操作なんて有り得ませんよ」

「そうだよ。そんな技術があるなら、私だって使いたい……」

 当然と言えば当然のこと。にこの挙げた恐ろしい可能性は、海未とことりによって否定される。そんなオカルトありえません、そんなことは言われずとも幼稚園児だって知っている。

 正直なところ、にこが欲しかったのは自分の妄想をかき消してくれる否定だった。一人だとどれだけ戯けた話でも、それは現実味という虚構に紛れて少しずつ肥大化する。しかし、誰かの否定の言葉さえ入れば、虚構は打ち消され、『常識』だけが残るのだ。

 二人の言葉に、にこは首肯しーー

「本当に、そうなのかな」

 妄想をかき消すための同意は、何気ない風に発せられた、穂乃果のその言葉に遮られた。


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