過去ログ - ダンガンライブ! 希望の学園と絶望のスクールアイドル
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82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/12/14(日) 08:59:47.43 ID:RbswIqpo0
「何、言ってるの? 穂乃果ちゃん」

「記憶を消したりする方法、あの……モノクマだっけ? あのぬいぐるみを操ってる人は、知ってるような気がするんだよね」

「何を根拠にそんなことを?」

「モノクマは、一時的にかもしれないけどこの学園を占領するような力を持ってるんだよね。そんなことはとうてい一人じゃ不可能、じゃあ誰が協力したのかっていうとこの学園の、モノクマに近い思考を持つ生徒なんじゃないかって思うんだ。ここはその手のプロも裸足で逃げ出すような、圧倒的才能を持つ超高校級の生徒を育ててる……なら、その中に記憶を消せる技術を開発した人がいてもおかしくはないんじゃないかな。全部推測だけどね」

 穂乃果の言葉に、にこはあんぐりと口をあけたまま黙り込んでいた。脳内にリフレインするのは「こいつ穂乃果じゃないだろ」の文字。確かに穂乃果は以前から、謎の鋭さを見せる場面が多々あった。日常生活でそれに助けられた場面も一度や二度ではない。

 しかし穂乃果という少女は、少なくとももっと阿呆なのだ。単純に阿呆の筈なのだ。この非日常の中、穂乃果の思考は回りすぎているように思えた。

 食事の際見せあった端末に、『超スクールアイドル級の先導者』という文字が踊っていたことをにこは思い出す。存外、彼女はこういった極限状態では異常に脳が働くのかもしれないと、何やらある種期待のようなものを抱いてしまった自分に気付き、にこは照れ隠しに近場のダンボールからはみ出ている、青いジャージの袖を弄んだ。


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