過去ログ - 【オリジナル】SPECIAL district No.10
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2014/08/09(土) 03:26:47.60 ID:o6JHNSf/0
工具と脚立を車のトランクから持ち出して、
エルは手早くもその標識を道に埋まった鉄柱から取り外す作業にかかった。
イサナ「あの、私……何か手伝えることはありませんか?」
エル「いえ……ああ、脚立に登るからそれを押さえてて……手が汚れないように気をつけてね」
イサナ「はいっ、分かりました」
彼女が脚立に登り、金具を全部外して、標識の鉄板を小脇に抱えるまで一分とかからなかった。
本当に慣れた手つきである。
エル「じゃあこれ、脚立を片付けて……イサナさん」
イサナ「はい、高江さん」
この鉄板を持ち帰り、表の文言を書き換えてまた使い回す。
そして今度は何ヶ月もつのだろうか
なんて、そんな辟易するような
先の仕事のことはできるだけ考えずに
エルはまた、キーを回す手をほんの少しだけ遅らせるのだった。
イサナ「?…どうかしましたか?」
エル「い、いえ…なんでもないわ」
epi:
[ ネコ少女 と ドライバー ]
END
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