27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/10(日) 16:32:45.32 ID:PqSllGERo
  
  そのまま手を強く引っ張ってわき道の陰に海未を引きずり込んだ。 
  ちょうどよかった、だってここは、 
  
 「……近道、なんでしたっけ。 
  たしか校舎裏の通用口につながるっていう。 
  弓道部の後輩から聞きました」 
  
  きょろきょろと細い道を見回して優等生らしい95点の答えを言う。 
  
  人っ子ひとりいない細い路地。 
  車だって通れやしない、こんな時間には子どもだって居やしない。 
  ツタの生い茂るマンションの壁の下は強い陰になってて、 
  自転車置き場入口はちょうどいい死角だった。 
  
  ふふん、好都合ね。 
  今なら熱でいい感じに頭がとろけて、 
  なんだってできそうよ。 
  
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