44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/10(日) 17:15:32.80 ID:PqSllGERo
「私は『絵里を知っている』と言ったんです。
遠くから見えた姿も、いまここにいるあなたのことも」
そんなあなたのことを支えたいと、海未は私に言った。
さっきとは全然ちがう、
ちょうどその向こう側の晴れきった青空みたいな顔色で。
そよ風がまた私たちの髪をなでつける。
蜃気楼みたいに遠近感が溶け落ちて、
カメラのファインダー越しに眺めたように遠い。
けれどもまだこの手は繋がったままだから、
遠く感じても切り離されてしまうことはなかった。
58Res/29.53 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。