44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/10(日) 17:15:32.80 ID:PqSllGERo
  
 「私は『絵里を知っている』と言ったんです。 
  遠くから見えた姿も、いまここにいるあなたのことも」 
  
  そんなあなたのことを支えたいと、海未は私に言った。 
  さっきとは全然ちがう、 
  ちょうどその向こう側の晴れきった青空みたいな顔色で。 
  
  そよ風がまた私たちの髪をなでつける。 
  蜃気楼みたいに遠近感が溶け落ちて、 
  カメラのファインダー越しに眺めたように遠い。 
  
  けれどもまだこの手は繋がったままだから、 
  遠く感じても切り離されてしまうことはなかった。 
  
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