過去ログ - 京太郎「修羅場ラヴァーズ」小蒔「あなたしか見えなくなって」
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834: ◆fUP.t6E/JbsR[saga]
2014/09/03(水) 23:51:19.78 ID:8hnaBGXhO
「須賀ァッ!!」


何もかもを健夜に委ねて、目を閉じた瞬間に。

現実では久しく聞いていない、あの怒号が、耳を貫いた。


「え……?」


驚いた風に、健夜が振り返る。

廊下の角に、息を切らした貴子が、眉を吊り上げて立っていた。


「もう、準決勝、始まるだろうがッ……!」

「あっ」


そのまま健夜と京太郎の間に割って入り、京太郎の肩を叩く。

出来の悪い教え子を叱責する時と、同じ顔をしていた。


「オラ、はやく行け……こんなんで失格になったら笑えねえ」

「で、でも……」

「いいから! こんなんで手間かけさすんじゃねぇっ!!」

「は、はい!!」


再度、貴子に強く肩を叩かれて。

呆然として立ち尽くす健夜に一瞬だけ目を向けるが――立ち止まることなく、準決勝の舞台に向けて駆け出して行った。



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