過去ログ - ちひろ「一人暮らし始めました?」
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/08/10(日) 22:46:39.17 ID:nA/wfccU0

幕間(一時間前)



響子「(皆さんこんにちは。現場の五十嵐 響子です。私は今、すっかりアイドルの皆が集う憩いの場と化したプロデューサーさん宅のキッチンにいます)」

響子「(男子厨房に入らずなんて言葉にもあるとおり、現在でも料理ができない男の人の方が多数派だと思います。うちのプロデューサーさんも然りで、私が家に来るまではコンビニ弁当ばかり食べていたみたい。料理に挑戦しなくはなかったらしいですけど、失敗したときのショックが大きすぎて挫折したそうです。曰く、お手軽炊飯器料理はやばい。お米の芯なんて意識させられたの初めてだよ。……あの手の変則レシピは案外難しいので、プロデューサーが失敗するのも無理はない話です。あと、肩を落とすプロデューサーさんが意外と可愛かった)」

響子「(……こほんっ)」

響子「(未央ちゃんにこの話を聞いたとき、私は即決即断で身の回りのお世話を買って出ました。プロデューサーさんがピンチなんですから、当然でした。プロデューサーさんは『アイドルにそんなことはさせられない』って遠慮されてましたけど、私だってお仕事のときに散々お世話になってるんです。困ったときはお互い様、日頃の感謝を表すために得意分野が活かせる。こんなに嬉しいことはありませんでした。以来、私はほとんど毎日ここに来ています)」

響子「(さすがに毎日欠かさずは無理なので、まゆちゃんや御船さんに代打を頼んでしまう日もあります。プロデューサーさんは無理はしないでくれって気遣ってくれます。でも、この気遣いはちょっと的外れだと言わざるをえません。プロデューサーさんは絶対に気付いてくれないだろうけれど、料理や掃除に込める感情に感謝以外の気持ちが入っちゃってるのも、私が足繁くプロデューサーさん宅に通う理由なのでした)」

響子「(……何が言いたいかというと、私がプロデューサーさんのお世話をするのを全然苦に思っていないということです。私の料理を食べて、プロデューサーさんが笑ってくれる。私の洗濯した服を着て、プロデューサーさんが仕事に来ている。そう考えるだけでほっぺたが熱くなります。本当に主婦冥利に尽きるんです。嫌だなんて口が裂けても言えませんし、後悔なんてするはずないわけです)」

響子「(でも、今この瞬間だけは後悔してしまいそうです)」




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